フェルナン・レジェ

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Fig. 1 Fernand Léger, Les Loisirs-Hommage à Louis David, 1948 – 1949, Huile sur toile, 154 x 185 cm, Achat de l’Etat, 1950, Attribution, 1950, numéro d’inventaire : AM 2992 BIS P, Collection Centre Pompidou, Paris – Musée national d’art moderne – Centre de création industrielle, © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Jean-François Tomasian/Dist. RMN-GP, © SABAM Belgium 2018

20世紀前半に活躍したフランスの画家フェルナン・レジェ。ベルギー・ブリュッセルのBOZARにて、フェルナン・レジェの大規模な展覧会が開かれている。約100点の作品と膨大な資料を展示し、絵画以外にも版画、陶器、舞台装置、映画、建築など幅広い分野において作品を残し、芸術、デザインのあらゆる分野に意欲的な実験的活動を展開したレジェを多方面から分析する。

キュビスムを超えて

ピカソ、ブラックとともにキュビスムの画家とみなされるレジェだが、キュビスムの作風から離れると、太い輪郭線と単純なフォルム、明快な色彩を特色とする独自の様式を築いた。《余暇:ルイ・ダヴィッド讃》(fig.1)は限られた数の原色を明快な輪郭線で取り囲んだ、ポップアートを予感させる作品だ。サイクリングや花摘みなど、郊外で娯楽を愉しむ庶民の姿が描かれている。

機械文明と人間の調和

レジェはもともと画家を志す前に建築製図工の仕事をしていたことから建築への造詣も深く、ル・コルビュジエら同時代の建築家とも親交を持ち、彼らが設計した建物の壁画を担当、また自身の作品にも建築物や鉄骨・配管などの建築資材を題材として取り入れている。多くの重機を用いて建設される高層建築とそこで働く人間の姿は、近代の機械文明とその中で生きる人間生活の調和を求めたレジェの理想の表れでもあった。本展覧会では1924年に踊る機械をコンセプトに人体と機械の映像をコラージュした実験映画「バレエ・メカニック」を含めた初期作品から、無機質な鉄骨と労働者を描いた晩年の大作《建築業者(決定版)》まで一貫したレジェの理想の世界を伺い知ることができる。

「フェルナン・レジェ」展 は6月3日まで

ボザール BOZAR – Centre for Fine Arts
Rue Ravensteinstraat 23
1000 Brussels
Belgium
+32 (0)2 507 82 00
https://www.bozar.be/en

開館時間:

火、水、金‐日曜 10:00-18:00
木曜 10:00—22:00
休館日 月曜日、12月25日、1月1日